【現役社員が解説】大手携帯会社の電波エリア比較:どこが一番繋がる?

PR

【現役社員が解説】大手携帯会社の電波エリア比較:どこが一番繋がる?

人々がスマートフォンを頻繁に使う今の時代
都市や田舎、さらには中山間部でも
電波が繋がらない時に不満を感じる声が上がっています。

今やスマホは地図、電子マネー、情報収集で利用するのが当たり前の時代
どんな時でも繋がっていないと困る!という現れでしょうか。

なので、携帯会社を選ぶ際に
まず最初に考えるべきは「電波状況」です。

せっかく契約しても、自分の住んでいる場所やよく行く場所で
電波が届かなかったり
速度が遅かったりしたら意味がありません。

この記事では、大手キャリアの
ドコモ・au・ソフトバンクや楽天モバイルの電波エリアを比較し
どこの携帯会社が自分の利用状況で一番繋がりやすいのかを解説します。

この記事を読んで、自分の利用状況に最強の携帯会社を見つけましょう。

携帯会社の電波はdocomo/au/Softbank/楽天の4つのみ

現在、日本で提供されている電波の種類は
ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線
少し前に新たに参入した、楽天モバイル回線
この4つになります。

前提として、格安SIM(MVNO会社)も含め
全てこのいずれかの回線を利用した電波ということ。

「安いプランを見つけたけど、電波が悪くて使い物にならない…」
そんな事態を避けるためには、電波エリアと通信品質の把握が必須です。
そのため、以下のポイントをおさえておきましょう。

携帯会社によって違う、都会と地方での電波状況の差
地方や山間部では、都市部に比べて電波状況が悪い場合がありますよね。
ですが、その特徴も携帯会社によって偏りがあります。
まずは自分の行動範囲の電波エリアを把握
自宅、職場、よく行く場所など、自分の行動範囲で
どの携帯会社の電波が問題なく繋がるか確認しましょう。

公式の【エリアマップサイト】も確認方法の一つです。
自分の利用状況に合った通信品質の確保
通信速度や通信品質に関しては
選ぶブランドや料金プランによって異なります。
繋がっても速度や品質はまた別問題。
ということを念頭に置きましょう。

大手キャリアの基地局数を比較

大手キャリアの基地局数を比較すると
ドコモが圧倒的に多く
通信安定性が高いとされています.

参考までに
以下が現時点までの各キャリア
基地局数などをまとめた表です

項目ドコモauソフトバンク楽天モバイル
3G基地局数72,930局37,378局
4G/LTE基地局数228,100局119,100局176,041局極めて少ない
5G基地局数19,716局約39,000局6,580局17,210局
電波エリア全国的に広いカバー範囲全国的に広いカバー範囲全国的に広いカバー範囲カバー範囲が狭いが、auのローミングで補完
エリア確認公式サイトへ公式サイトへ公式サイトへ公式サイトへ

【ドコモ】

3G 72,930局、4G 228,100局、5G 19,716局で
総合的なエリアカバー率は他より大きく勝っていますので
数値から見ても一番電波の入る場所が多い携帯会社と言えます。

しかし、利用者の数が多いこともあり、プランによっては携帯会社の中で
通信品質の低下や速度の不満が出ている傾向あり。

【au】

4G 119,100局、5G 39,000局で
地方での繋がりやすさも比較的安定していたり
通信品質や速度の満足度が高いことが特徴です。

しかし、カバー率はドコモに劣ることや
料金プランの仕組みが一番複雑化している会社でもあります。

ソフトバンク】

3G 37,378局、4G 176,041局、5G 6,580局で
都内での繋がりやすさは他よりも快適と言われています。

ですが、総合的なエリアカバー率ではドコモに劣ります。

後ほど解説しますが、【電波の繋がりやすさ】は
この基地局数だけが全てではありません

自分の利用エリアでの電波状況が重要

都会から離れた場所や地下街、山間部などでは
キャリアによって電波状況が多少異なる場合があります。

そのため、キャリアを選ぶ際には
自分の使うエリアでどのキャリアの電波が一番安定しているのか?
をしっかり調べる必要があります。

各キャリアの対応エリアについては
上記の公式サイト【エリアマップサイト】リンクから確認が行えます。
ただし、ホームページの情報はあくまでも目安です。

正直に言うと、ほとんどあてになりません…
なので、一番確かな情報は
自分と同じエリアの人に
使っているキャリアの電波状況を聞いてみる
という方法が信頼性は高いです。

ですが、よっぽどド田舎に住んでいる方は除き
今の時代は、地方のエリアでも
そこまで電波の入るエリアに差は無くなってきている。
と言って問題ありません。

対応周波数帯(対応バンド)が電波に影響

対応バンドとは、電波が飛んでいる周波数帯のことを指し
携帯電話の通信にとって重要です。
各キャリアは異なるバンドを利用しており
例えば4G(LTE)でいうと

ドコモ:4G(LTE)
Band 1、Band 3、Band 28
au:4G(LTE)
Band 1、Band 18、Sub6(Band 78)
ソフトバンク:4G(LTE)
Band 1、Band 3、Band 8
楽天モバイル:4G(LTE)
Band 3、Band 18

を使っています。

対応バンドにより電波の届きやすさや通信速度が変わり
カバー率が高いバンドを持つキャリアほど多様な場所で快適に使えます。

要は、快適な電話とインターネットの利用には
周波数帯(対応バンド)が大きく影響するということ。

項目 周波数帯ドコモauソフトバンク楽天モバイル
Band28700MHz対応対応対応
Band18/26800MHz対応対応※1
Band19800MHz対応
Band8900MHz対応
Band111.5GHz対応対応
Band211.5GHz対応
Band31.7GHz対応対応対応対応
Band12.0Ghz対応対応対応
Band423.5GHz対応対応対応

※1 楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」
「◎」の対応バンドが各キャリアがメインで利用している周波数帯になります。

プラチナバンドとは?

ここで重要になってくる電波の種類が
プラチナバンドです。
あなたも一度は聞いたことがあるのでは?

これは、700MHz〜900MHzの周波数帯(Band8、18、19、26)
「プラチナバンド」といいます。
そのプラチナバンドの特徴を見てみましょう

項目プラチナバンドそれ以外
周波数帯700MHz〜900MHz900MHz以上
通信速度遅い速い
電波の強さ強い弱い

プラチナバンドの特徴は
その電波の「強さ」届きやすいことにあります。

周波数には特徴があり
数値が低いほど最大速度は低いが
壁や建物を透過しやすく

反対に

数値が高いほど最大速度は高いが
壁や建物を透過しにくくなる特性がある

なので、普段私たちが使っているスマホの電波も
実は、この複数の周波数を使っており
目には見えませんし、今どの周波数を掴んでいるかなども特に確認はできませんが

電波の通りやすい場所(公園や外)では
高い周波数帯の電波をキャッチして、高速通信。

電波の通りにくい場所(地下や屋内、建物の間など)では
低い周波数帯(プラチナバンド)の電波をキャッチして
通信を行っているのです。

プラチナバンドの数値で見た比較

この数値の違いだけで言うと
ドコモ・auがメインで扱っている周波数帯は
800MHz帯域
ソフトバンクがメインで扱っている周波数帯は
900MHz帯域
ということは

電波の通りにくい場所(地下やビル内、建物の間など)では
ソフトバンクが一番繋がりにくい。
ということになります。

確かに、よく口コミやTwitterの投稿でも
ソフトバンクのユーザーが建物内の電波の入りが悪い。
という声を聞くので、実際に影響が出ているのが分かりますね。

キャリア別の特徴

docomo(ドコモ)

基地局数No.1
全国に基地局を多く設置しており、山間部やド田舎でも繋がりやすいのが強みです。
地方在住の方や、旅行好きの方に最適
電波の届きにくい場所でも、安心して利用できます。

au

ドコモに次ぐ快適な通信環境
山間部や地方でも、場所によってはドコモより電波が入る場合もある。
繋がりやすさと通信速度のバランスが良い
ドコモはユーザーが多い分、繋がっていても、通信で混雑することがあるが
auはそのバランスが良く、混雑しにくい傾向がある。

Softbank(ソフトバンク)

都市部なら快適、地方は確認を推奨
都市部での利用なら電波、速度ともに一番快適な声が多い。
地方の場合は電波の入り具合はドコモ、auより劣る場合が多い
電波状況はエリアによって一番差がある
都市部ではかなり快適、地方では電波のエリアが他より劣る場合があり
エリアによって差がある印象。転勤などで生活環境が変わることが多い方は注意が必要。

楽天モバイル

エリアはまだ発展途上
自社回線エリアはまだまだ限定的で、都市部でも圏外になる報告がSNSで上がっている。
電波においてはまだまだ改善が必要。
料金プランがとにかく安い
その代わり、データ量無制限のプランでも格安なのが魅力。

電波エリアのランキング

現状、楽天モバイル以外の大手3キャリアの電波に
そこまで大きな差はありませんが
あえて電波エリアの順位付けをするなら、以下のようになります。

電波エリアのランキング

1位 ドコモ

2位 au

3位 ソフトバンク

4位 楽天モバイル

一番繋がる携帯会社の選び方

都内の地域に住んでいる場合

都内などの栄えている地域にお住まいの方は
どのキャリアを選んでも問題ないでしょう。

地方や田舎に住んでいる場合

現在は比較的に地方や田舎でも
どのキャリアも電波は問題ない場合が多いですが
かなり田舎の地域の場合
やはり基地局の数が一番多い【ドコモの電波】を選ぶのが安心です

繋がった先にある通信品質が重要

自分の利用環境で一番繋がりやすい携帯会社がある程度把握できたら
次に、通信品質の種類と違い
提供ブランド・料金プランによって異なる通信品質を把握し
自分に合った通信品質を選ぶことが
一番繋がる携帯会社の選び方】になります。

電波のエリアと通信品質(高速・低速)の違い

ここまでの内容は電波のエリアについてを解説してきました。
スマホの繋がりやすさの条件には、もう一つ重要な要素があります。
それは通信品質です。

しっかり電波の入るエリアで、実際にスマホのアンテナ本数が最大でも
速度が速いか、遅いかは別物です。

これは、通信品質が速度に影響し、その通信品質は
携帯会社を選ぶ時のブランドや、料金プランで決まります。
そこを把握しておかないと携帯会社選びに失敗してしまうので、必ず理解しておきましょう。

通信品質の種類【概要】

通信速度や品質に関しては
選ぶブランドや料金プランによって異なります。

大きく分けると3つに分類され
最高品質通常品質最低限品質になり

大手キャリアの本ブランド料金プラン(*一部のプランを除く*)
サブブランドやオンライン専用プラン
格安SIM(MVNO会社)でそれぞれ通信品質が異なるため、注意が必要です。

最高品質
基本的に
大手キャリアの【本ブランド】プラン
最高品質の通信速度と安定性が提供されており
ビジネス用途やオンラインゲーム、動画ストリーミングなど
高速かつ安定した接続が必要なユーザーに最適です。
通常品質
大手キャリアの【サブブランド】
【オンライン専用】プラン
価格を抑えた選択肢で、通常品質の通信が提供されます。
日常的なウェブブラウジングや動画視聴、SNSの利用程度で
一定の条件下以外の利用なら
サブブランドやオンライン専用プランでも十分に満足できるでしょう。
最低限品質
その他、大手キャリア以外の
MVNO会社が提供する格安SIM
最も安く利用できる携帯会社ジャンルです。
ですが、最低限品質の通信速度の提供で安定性は低く
特に混雑時間帯ではさらに速度低下が発生する点に注意。

通信品質について
もっと詳しく知りたい方は
コチラの記事をチェック↓

結論

ドコモ、au、ソフトバンクの各キャリア、それぞれに一長一短があります。
あなたの用途に最適なキャリアを選ぶには、まず複数の要素を比較検討することが重要です。
そして、最終的には自分の利用環境やニーズに最も合うキャリアを選ぶことで、
ストレスフリーな通信生活を楽しむことができます